女性もギャンブル依存症になりえるか?

ギャンブル依存症の治療をうけている女性が自らの問題について相談するとき、自分自身に襲いかかる強迫観念への戸惑いや、強い苛立ちなどについて打ち明けることが多いと言われています。

一般的にギャンブル依存症が話題になることは増えてきたにもかかわらず、研究やセラピーに直接参加することのない多くの人々はこの問題についてほとんど把握していません。

オンラインギャンブルが出現する前から、ギャンブルの沼に陥る女性は存在していました。依存症であるという恥ずかしい秘密を隠しながら、ゲームセンターでこっそりスロットをプレイしていたのです。オンラインギャンブルのおかげで、今ではもっと手軽にギャンブルを楽しめるようになり、それと同時にギャンブルの問題を把握するのはさらに困難になりつつあります。ここでは女性が持つギャンブルの問題と依存症の治療方法について考えていきたいと思います。

動機

男性と女性のギャンブル依存症の核心部分に焦点を当てて考えてみると、大きな損失や多額の借金は問題のほんの表面的なものにすぎないということがわかります。ギャンブルの真の動機は、お金が欲しいという欲望にあるわけではありません。そして、いかに勝率が低いかその可能性を理解できていないわけでも、自分自身を傷つけたいという願望があるからでもありません。

ギャンブル依存症は、困難を乗り越えようとする行動から始まります。ストレスや感情の問題をゲームの力を借りて何とか消してしまおうとするのです。男性にも女性にも、同じように困難は起こりえます。ですが、それに対してどのような行動をとるかは、性別によって違いが出てきます。

興奮

ギャンブル依存症の治療中、女性よりも男性のほうが勝利の可能性に対する爽快感や興奮について話すことが多い傾向があります。スポーツベッティング、カジノテーブルまたは固定オッズベッティングテーブル  (FOBT) における賞金獲得のスリル感などが典型的な例です。

一般的に男性は現実の世界のチャレンジや退屈な日々を乗り越えるとき、気分を盛り上げたいとき、悩み事から逃げたい時に高揚感を求めることが多いと言われています。多くの人の前で勝者として認められることに喜びを感じる男性が多いことも事実です。

現実逃避

ギャンブル依存症の治療中の女性は、落ち込んでいるときにテンションを上げるためにゲームをプレイしている、と自らの症状を説明することがあります。女性は、男性よりもゲームの戦略を熟考するケースが多いと言われています。ゲームに集中することで嫌な現実の世界から逃げようとしているのです。女性はしばしば自分の感情を失うまで、スロットマシーンやパソコンの画面を見つめて完全にゲームに没頭します。現実逃避を通して、心と体がバラバラになってしまうのです。

このような状態になると、どのくらいの時間とお金をギャンブルで無駄にしたのか、問題が大きくなるまで自覚できなくなることも少なくありません。借金そして家庭や職場の張りつめた人間関係など、今まで逃げたいと思っていた悩みがさらに大きくなり、「現実の世界」に戻るのが一層困難な状況になってしまいます。

専門家によるサポート

特に女性の場合、ギャンブル依存症は外から容易に判断できるものではありません。治療にはサポートやカウンセリングなどが必要です。最近では、匿名で利用できるヘルプセンターやヘルプラインなど、気軽に相談できる場所が増えていますので、一人で抱え込まずに、すぐに周りに助けを求めましょう。